【初心者向け】移動平均線とは?使い方や見方をやさしく解説!

移動平均線は、株やFXのチャート分析で最も基本かつ重要なテクニカル指標です。
この記事では、初心者でもわかるように、移動平均線の種類や使い方、サポート・レジスタンスとしての活用法まで丁寧に解説します。
移動平均線とは?
移動平均線(Moving Average)は、過去の一定期間の価格の平均値を線でつないだもので、価格のトレンドを視覚的に把握するためのテクニカル指標です。チャート上では「なめらかな曲線」として表示され、ローソク足の上や下に重ねて使います。
SMAとEMAの違い
移動平均線には主に2種類あります。
● 単純移動平均線(SMA)
一定期間の価格の平均をシンプルに計算したものです。
たとえば「5日SMA」は、直近5日分の終値の平均です。
特徴:
• ゆるやかでノイズが少ない
• 長期トレンドを把握しやすい
● 指数平滑移動平均線(EMA)
直近の価格に重みを置いて平均を取ったものです。価格変動に素早く反応します。
特徴:
• トレンドの転換に敏感
• 短期トレードやスキャルピングに人気
※EMAは計算に少し複雑な数式を使いますが、この記事では初心者向けのため計算式は省略しています。
ゴールデンクロスとデッドクロス
移動平均線を使った最も有名な売買シグナルです。
● ゴールデンクロス(買いサイン)
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に突き抜けたときに発生。上昇トレンドへの転換が期待されます。
● デッドクロス(売りサイン)
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に抜けたときに発生。下降トレンドへの転換が示唆されます。

▲参考チャート:10SMAと20SMAのゴールデンクロス
○印の部分で短期の10SMA(グレー)が長期の20SMA(紫)を下から上に突き抜けています。このゴールデンクロスの発生後、価格は上昇トレンドへ転換しました。
移動平均線によるトレンド判断
移動平均線の角度や位置関係を見ることで、現在のトレンドを把握できます。
状態 | トレンド | 特徴 |
移動平均線が右肩上がり | 上昇トレンド | 買い目線が強い |
移動平均線が右肩下がり | 下降トレンド | 売り目線が強い |
移動平均線が横ばい | レンジ相場 | 様子見の局面 |
**3本の移動平均線(短期・中期・長期)を使った「パーフェクトオーダー」**という分析手法もあり、3本が順序よく並んでいると強いトレンドと見なされます。
サポート・レジスタンスとしての使い方
移動平均線は、**価格の下支え(サポート)や上値の壁(レジスタンス)**としても機能します。
● サポート(支持線)
上昇トレンド中、価格が移動平均線まで下がってきたときに反発しやすい。
● レジスタンス(抵抗線)
下降トレンド中、価格が移動平均線まで戻ってきたときに跳ね返されやすい。
特に**200日移動平均線(200SMA)**は、プロ投資家も意識する非常に重要なラインです。

▲参考チャート:移動平均線がレジスタンスとして機能
紫色の移動平均線(○印の部分)で、価格が何度も跳ね返されているのがわかります。これは、移動平均線がレジスタンス(抵抗線)として機能している状態です。
このように、下降トレンドでは移動平均線が「上値の壁」になりやすく、移動平均線付近で売りエントリーを狙うトレーダーが増える傾向があります。
まとめ|移動平均線はトレードの基本ツール!
• 移動平均線はトレンド把握や売買判断の基礎
• SMAとEMAは用途に応じて使い分け
• ゴールデンクロス・デッドクロスはトレンド転換のサイン
• サポート・レジスタンスとしても実践的に使える
初心者でも、移動平均線の使い方を覚えることでチャートの見方が一気に変わります!
まずはSMAから始めて、実際にチャートを見ながら感覚を掴んでみましょう。
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著者情報
よしぼー
投資・投機歴10年以上。株式・FXを中心に、初心者にもわかりやすくテクニカル分析の基礎や実践方法を発信中。運営中のブログでは、最新の相場情報と学習記事を日々更新中。
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