スプレッドとは?仕組み・種類・影響・対策を徹底解説

著者:よしぼー|投資・投機歴10年以上

FXや株式投資をする上で「スプレッド」は避けて通れない重要な要素です。特に短期トレードをする人にとっては、スプレッドが利益に大きな影響を与えます。

この記事では、スプレッドの基本的な仕組みから、最新のスプレッド事情、スプレッドを抑える方法まで詳しく解説します。

スプレッドとは?

スプレッドとは、金融商品の売値(ビッド)と買値(アスク)の差のことを指します。例えば、FXでUSD/JPYのレートが以下のようになっている場合:

買値(アスク):150.002

売値(ビッド):150.000

この場合、スプレッドは 0.2銭(= 0.002円) になります。

なぜスプレッドが発生するのか?

スプレッドは、取引コストとして証券会社やFX業者が利益を得るための仕組みです。また、市場の流動性やボラティリティ(価格変動の激しさ)によってスプレッドは変動することがあります。

スプレッドの種類

スプレッドには固定スプレッド変動スプレッドの2種類があります。

固定スプレッド

• メリット: 相場が急変してもスプレッドが一定で、取引コストを予測しやすい

• デメリット: 変動スプレッドよりも若干広めに設定されていることが多い

変動スプレッド

• メリット: 通常時は固定スプレッドより狭くなることが多い

• デメリット: 市場の流動性が低下すると一気に広がる可能性がある

スプレッドの影響

スプレッドは、特に**短期トレード(スキャルピング・デイトレード)**において大きな影響を与えます。

トレードスタイルスプレッドの影響
スキャルピング1回の利益が小さいため、スプレッドが広がると利益を圧迫する
デイトレードスプレッドが広いとコストが増加し、勝率に影響する
スイング・長期投資スプレッドの影響は小さいが、スワップポイントにも注意が必要

短期取引をするなら、できるだけスプレッドが狭い業者を選ぶことが重要です。

スプレッドを抑える方法

① 低スプレッドの業者を選ぶ

国内FX業者はスプレッドが狭いことが多いです。特にドル円(USD/JPY)のスプレッドが0.2銭以下の業者は短期トレード向きです。

一方、海外FX業者はスプレッドが広めですが、その分レバレッジが高いのが特徴です。

② 取引量が多い時間帯を狙う

スプレッドは、市場の流動性が高い時間帯ほど狭くなります。

• 流動性が高い時間帯(スプレッドが狭い)

  • 東京市場:8時〜17時

  • ロンドン市場:16時~翌2時(冬時間は17時〜翌3時)

  • ニューヨーク市場:21時〜翌5時(冬時間は22時~翌6時)

• 流動性が低い時間帯(スプレッドが広がる)

  • 早朝(5時〜8時)

  • 週明け直後(市場オープン直後)

  • 重要な経済指標発表時(雇用統計やFOMCなど)

③ 変動スプレッドの広がりに注意

変動スプレッドは、経済指標発表時や大きなニュースが出た際に急拡大することがあります。

スキャルピングやデイトレードの短期売買をする場合は、指標発表前後はトレードを控えるのも一つの戦略です。

国内業者 vs 海外業者のスプレッド比較

スプレッドを抑えるためには、業者選びが重要です。以下に、国内FX業者と海外FX業者のスプレッドの違いをまとめました。

項目国内FX業者海外FX業者
スプレッド狭い(USD/JPY 0.2銭~)広め(USD/JPY 1.0銭~)
取引手数料基本的に無料取引手数料がかかることが多い
レバレッジ最大25倍最大1000倍など高レバレッジ可
信頼性金融庁の規制あり、信頼性が高い規制のない業者もあり、リスクがある

結論:

• 低スプレッドで取引したいなら国内FX業者

• 高レバレッジで取引したいなら海外FX業者(ただしリスクあり)

まとめ

スプレッドは、取引コストとして無視できない要素です。特に短期トレードをするなら、スプレッドの狭い業者を選ぶことが重要です。

スプレッドを抑えるためのポイント

✅ スプレッドが狭い国内業者を選ぶ

✅ 市場の流動性が高い時間帯に取引する

✅ 重要指標発表時のスプレッド拡大に注意する

スプレッドをしっかり理解し、賢く取引していきましょう!

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データソース

本記事の情報は、以下の信頼できるデータソースを参考にしています。

1. FXスプレッド比較 – MINKABU FX

2. スプレッドの変動要因と注意点 – FXブロードネット

3. スプレッドの基礎とリスク – OANDA Japan

スプレッドは日々変動するため、最新情報は各FX業者の公式サイトで確認してください。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。詳細は免責事項をご確認ください。